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Chambre Avec Vue(シャンブル・アヴェク・ヴュ) [そとごはん、そとワイン]

2015年05月17日(日曜日)
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 「明日、Bunkamuraでボッティチェッリの展覧会観て、その後そのまま6階のル・シネマで映画見ない?。『イタリアは呼んでいる』ってタイトルなんだけど、どうやらイタリア中旅して食べまくる!ってロードムービーみたい。」食いしん坊な友人からそんなメールを受け取った土曜日の夜。きっと映画の後は影響されまくって、当然の様にイタリアンを食べに行く。その日は半日どっぷりとイタリアに漬かっちゃおうって魂胆なんだろう。で、僕の返信はと云えば「OK」なんだけど、どうせ渋谷で過ごすなら、ちょっと近場でのオプション足したいんですけど、いかがかな?(^^。



 僕の希望は、ボッティチェッリの前に駒場の日本民藝館に行きたいって事と、普段あまり足の向かないエリアなので、どこかその近くで良さそうなお店を探してランチがしたい、って2点。民藝館で大津絵が観たいって時点で、この日は1日全てイタリア尽くし!ってご希望に沿ったコーディネートが出来なくて申し訳ないんだけどさ(笑)。

 そんな事で、ごはん関係の事柄には抜群に鼻の利く[犬]友人が「ここに行ってみよう」と選んでくれたフレンチのレストランに予約を入れた。お店の名前はChambre Avec Vue(シャンブル・アヴェク・ヴュ)。

 京王井の頭線の駒場東大前駅から閑静な住宅街をそぞろ歩いて、ぐるっと時計回りに東大キャンパスの真裏側へ出る。途中の道々には立派な邸宅ばかりが連なっていた。綺麗に整えられたその玄関先や庭にはたくさんの花が咲いている。ちょうどバラも咲く季節だしね。お天気にも恵まれて心地の好い散歩を約10分ほどでお店に着いた。駅からついさっきまで目黒区(ここが世田谷じゃなくて目黒だって云うのも何だか位置的に不思議な感覚^^;)だったハズだけど、着いたお店の所在地は富ヶ谷。ここはもう渋谷区ってわけ。もうちょっと頑張って歩いたら、松濤美術館や戸栗美術館まで行けちゃうだろう場所。だからと云って、渋谷からここまで歩こうとは絶対思わないですケドね(^^ゝ。


★ ★


 この日僕らが選んだのは“お昼のコースB”。アミューズ以下、前菜・主菜はプリフィクス・スタイルでそれぞれ3~4種のメニューの中から選択。それにデセール+食後の飲み物付きで2,200円がベース。選択によって金額プラスの品目有り。それにしたって、まぁ~なんてお得なんでしょう[わーい(嬉しい顔)][揺れるハート]

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 アミューズはいきなりちょっと変わっていて、一見素揚げしたミートボールの様で、実は豚の骨付き肉。中にはもれなく小指の先くらいの骨が幾つか入っているので、あんまり肉の部分は多くないけど、うっすらカレー系のスパイスが効いていて食欲が増す感じ。ちらっと見えるオレンジのパウダーは辛くないのでパプリカかな。付け合わせはオリーヴ、オレンジピール(あっさり目のマーマレードかも)にクルトン。オレンジピールのせいなんだと思うけど、オリーヴを口に入れると、初めは何だか別のフルーツを食べているみたいにほんのり甘いんだ。まぁ、噛む内にオリーヴの味は確実にして来るんだけど。この時点で既に組み合わせのアイディアが面白くって、期待が膨らんじゃう。
 

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 僕のオーダーした前菜。北海道産ウニとカリフラワー、コンソメジュレのカクテル(+800円)。上には花穂紫蘇が散らされて、何て綺麗な料理なんでしょう[ぴかぴか(新しい)]。光線の具合でキラキラと光るジュレに紫色した花が浮かぶその様に、お世辞抜きにモネの絵かと思ったよ(^^。こってりしがちな生うにとカリフラワーのムースの味付けは控え目で優しくクリーミー。そこに絶妙の味付けが施されたコンソメのジュレ。さらに花穂紫蘇の爽やかなアクセント。あんまりフレンチじゃ使わない素材だろうけど、いや、これは使って正解でしょう。

 もうね、ここで確信しました。ここの料理、僕にとって間違いなくストライク[exclamation]だろうって。


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 友人オーダーの田舎風パテ。定番好きだよな~(笑)と思いつつ、シェアして貰ったらこれもやっぱりプロの仕事がなされた味。穏やかにハーブが香って、しっとりと柔らかく。パテだとかテリーヌだとかって、普段どこでもよく食べる定番料理だからこそ、ああ、ここのは違う・・・ってはっきり気付かせてくれるわけで、友人曰く「絶対一般家庭では出せない味」と感心していた。添えられているピクルスの味付けもすごく上品。酸っぱすぎず、かと云って漬かり足りないわけでなく。まさに「塩梅が良い」具合。


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 パンは2種。バゲットとオニオン・ブレッド。どちらも美味しくて、バゲットに関しては僕はクリスピーで有名な某Vよりこちらの方が好きかもしれない。勧められましたが、お昼なのであんまりお腹いっぱいで動けないと困るからと、さすがにお替わりはしませんでしたけど(^^;。


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 ランチだからワインは1本限定。クレマン・ダルザスを頼んでみたらこのエチケット!。めっちゃ可愛いでしょう?、アルザスのシンボルとも云えるコウノトリがワインボトルを運んで来るんだよ[わーい(嬉しい顔)]。初めて口にする生産者、フレデリック・マロ。ピノ・ノワール50%+ピノ・ブラン50%のキュヴェ。

 で、お味の方はと口に含んでみると、即、友人と顔を見合わせて同時に一言「ハチミツ!」。
 味自体がセック=「甘い」ってことじゃなくって、喉越しの風味が蜂蜜のニュアンス。それもべったりと喉に残る様なしつこいものじゃなくて、すーっと爽やかに消えてゆくふう。この生産者さん、他のワインも試してみたいな。


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 メインは友人がサワラ。


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 僕はタン。変なクセも一切無く、ナイフを入れるとすっと切れる柔らかな感触。ペンネが食べたくなる様なトマトソースで、オニオン・ブレッドがいくらでも進んじゃいそう。


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 デセールは日向夏のソルベと焼きメレンゲ。
 
 メレンゲにほんのりお茶の味がついていて、最初はほうじ茶?と思ったんだけど、どうもハッキリ判らない。食べ進めてゆくと、日向夏のゼリー寄せにもこまかーい黒い顆粒状の物が。あ、これはアールグレイ!。ここでもまた意外な取り合わせ。

 この後、写真は取り忘れてしまったけど、コーヒーに合わせてプチフールまで付いた。いやはや、大満足です[わーい(嬉しい顔)]


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 ちなみに、店名の”Chambre Avec Vue”は日本語にすると、「眺めのいい部屋」って意味なんだって。たしか、そんなタイトルの映画が有ったよね?と友人に尋ねると、「そう云えば、その映画はイタリアのトスカーナが舞台だったよ」だって。

 おやまぁ、それじゃ今食べた料理はフレンチだったけど、ムリヤリこじつければ本日当初予定の「1日イタリア漬け」計画にも、あながち的外れなチョイスでもなかった・・・ってコトですかね?(笑)。

 果たして、このフレンチ・レストランがその映画を意識して名付けられているんだかどうかは僕には知る由もない。映画の中ではイギリスからやって来た良家の令嬢がホテルの部屋からアルノ川が見えないとクレームをつけたところから物語が展開されるそうだけど、残念ながらシャンブル・アヴェク・ヴュの窓の外は、川も無く、至って普通の日本の住宅街の光景であって、お世辞にも風光明媚とは云えない(^^ゞ。でもね、その代わりに料理の盛りつけが繊細で綺麗で、そして、とっても美味しかった。ここ最近では「一番」って断言しても良いくらい。

 東横線沿線横浜市在住の僕にとって井の頭線沿線は決して足の向きやすい場所じゃないけれど(さして遠くないのに電車アクセスが悪い!)、久し振りに「通ってみたい」と思えるお店に出会えた気がする。こんなふうにBlogなんかに書いたりしないで、ずっと内緒のお店にしといた方がいいかな?なんて本気で考えちゃったくらいにね(^^。

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